超絶乾燥肌の苦労は皆同じ?

スポンサーリンク

[アトピーとの邂逅]

始まりがいつだったか。

前触れはあったのか。

今となっては知ることはできません。

「あれ、何となくかゆいかも?」
「肌に何かできてる。湿疹かな?」
「なんか肌が乾燥するなあ」

そんな小さな違和感が、いつの間にかはっきりとした肌の不調となって私を苛むようになったのです。

一度悪化し始めるとあとはもう坂道を転げ落ちるがごとし。

気がつけば私の肌は乾燥し、掻き壊しの傷だらけになり、鱗状になった皮膚が落ちるようになってしまいました。

そこまで酷い状態になって初めて皮膚科を訪れた私ですが、皮膚のプロであるはずのお医者さんも看護師さんも私の症状を見て驚いていたのを覚えています。

先生の診断は、アトピー性皮膚炎。

そして皮脂欠乏症湿疹(乾皮症とも)。

その結果を聞いて私は愕然としました。

実は子どもの頃から思春期にかけて、私はアトピー体質でした。しかしそのときとは症状が違うので、青天の霹靂だったのです。

子どもの頃は、かゆみを伴う炎症が発生し、つい掻いてしまった傷口から滲む汁でいつもぐちゅぐちゅしていました。

今回の症状はまったく違います。ただひたすら乾燥し、割れ、皮膚が剥がれるのです。まさかこれもアトピーだったとは。

子ども時代のアトピーは親も食事等色々協力してくれましたし、私も漢方や民間療法などを試し、その結果完治したと思い込んでいたのですが、成人した今になって、また数年間アトピーに苦しめられることとなりました。

スポンサーリンク

[超乾燥肌には逆効果だったワセリン]

アトピーとはいえ乾燥肌です。きっと対策のしようがあるはず。

当初楽観視していた私は「では保湿をすればよいのではないか」と考え、手っ取り早く保湿ができるワセリンを使い始めました。

塗った際に刺激もないし、塗ると皮膚がしばらくぬるぬるするくらい乾きにくい。

鱗のように皮膚片が落ちる「落屑」という症状も出始めていた私はこれで一気に治るのではないかと思わず期待してしまいました。

ところが、何日経っても乾燥肌は治まりません。落屑も酷くなっていく一方です。

お風呂上りにきちんとワセリンを塗って保湿していたのに悪化するはずがない、続けていればきっと改善されるに違いない、と更にしばらくワセリンを塗り続けましたが、まったく治る兆候すらありませんでした。

皮膚もどんどん艶を失っていきます。

まるでゾンビのような肌になっていく自分に悲しい気持ちになったことを今でも忘れることはできません。

そこまで悪化して、私はようやくワセリンについて調べ、ワセリンがアトピー性皮膚炎に良い作用をしない場合があると知ることとなりました。

短期間皮膚を保護するには適しているらしいのですが、長期にわたって使うとなると、その環境に慣らされ本来の肌のバリア機能が低下し、より乾燥しやすく、落屑も起きやすくなってしまうとのことです。

ワセリンのこってりとした保湿作用により皮膚の分泌が悪くなり、汗腺もふさがれ、皮膚が固くなってしまうという悪循環。

しかも本来垢として排出されるはずの角質がワセリンのせいで皮膚に留まり続け、結果象のようなシワシワでかた~い皮膚になってしまうとのこと。まさに私が陥っている症状と同じではないですか!

私はせっせとワセリンを塗りたくることにより、自分の皮膚の正常な新陳代謝を妨げていたのです。

ワセリンは、健康な肌の人がちょっとした保湿として使うにはとてもよいものだと思います。

しかしアトピーは肌が不健康な状態です。

糊のようにこってりとしたワセリンで蓋をしてしまうより、健康的な肌に早く生まれ変わるべくターンオーバーを促す方が効果的だと考えます。

アトピー性皮膚炎の患者さんは、アレルギーを持っている方が多いと思いますので一概にどの保湿剤、オイルが合うかは断言できません。

私は個人的に、ホホバオイルに効果を感じました。雑貨屋さんや通販で気軽に買えるのもとてもよかったです。

[冬より肌の乾燥が悪化してしまった夏]

私が健康な肌だった頃、乾燥を最も感じる季節は冬でした。

空気が乾燥して喉が痛い、手が乾燥して切れてしまう、などという経験は誰しもあると思います。

ところがアトピーになって気づいたのですが、私の乾燥肌が一番悪化しやすかったのは冬ではなく夏でした。

汗をかくと汗疹に似た症状が現れ、すぐに乾燥し、がさがさになってしまう。

そしてまた汗をかくとがさがさに乾燥していた患部がぐちゅぐちゅになり剥けてしまう……悪夢かと思いました!

アトピー性皮膚炎及び乾皮症と診断されて以降処方されたステロイド剤をこまめに塗っていたのですが劇的な改善はありません。

それどころか、暑い夏だというのにアトピーで汚くなってしまった腕や脚を晒すのが嫌で長袖長ズボンという格好をしてしまい、汗をかくため症状が悪化。

今思うと、ステロイド剤で外側から改善を図っても治らないのは、内側に問題があったからでしょうね。

・ターンオーバーを促すための皮脂の不足

まず思いつくのはこの問題。しかしターンオーバーをきちんと作用させるためには燃料、つまり体温も必要です。というわけで、

・体温を上げるための塩分の不足

こちらの問題にも思い至りました。

私はとてもひどい乾燥アトピーで悩んでいた夏、汗をかくたびに水分は摂りましたが、塩分は意識していませんでした。お陰で夏だというのにいつも手足はひんやり。

身体の冷えを実感したのは、真夏日に自分のおなかを直に触ったときです。

暑くて汗だくなのに、何と私のおなかは冷え切っていたのです。

おなかが冷えているのは内臓が冷えているから、そして内臓が冷えているから体力が低下し、ターンオーバーがうまく作用しない、つまり乾燥肌が改善しない。夏も油断できませんね。

意識して塩分を補給するように心がけて以降は、夏の冷え性は改善され、乾燥肌もだいぶマシになりました。

[洗濯機ではきちんと洗えない保湿剤]

ワセリンやオイルで保湿をしていた頃、洗濯した衣服やタオルが何となくべたべたすると感じることがありました。

たまたまその時期湿度が高かったこともあり、洗濯物が乾きにくいのかと思い込んでいましたが、ワセリンのデメリットを調べた際に、「身体に塗りたくったワセリンは衣服や使用したタオルにも染み込むし、洗濯機で洗っただけではきちんと落ちることはない」という衝撃的な事実を知りました。

勝手に洗濯機は万能と思い込んでましたが染み込んだ汚れは取れませんよね、よくよく考えてみると当然でした。

油っぽいもので衣服を汚した際もまずは手洗いして洗濯機に入れますし、衣服についたワセリンも同じように対策をすべきですね。

早速私もべたついた衣服をどうにかすべく

・まず、お風呂の残り湯を使う(ワセリンは油なのでお湯が冷める前が望ましいです)
・台所用洗剤を前処理剤として利用する

という二点を取り入れてみました。

台所用洗剤はNHKのためしてガッテンで黄ばみ落とし術として紹介されていたので応用してみました。

しかし汚れた一部分を手洗いするのとは違い、ワセリンの染みた衣服は全体を洗わなければならないので結構な重労働ですね。

手洗い洗濯していた昔のお母さんたちってすごいなあと思いつつザブザブ。

すると、衣服とお湯を張った風呂桶には油のようなものがじんわりと浮いてきました。

本当にワセリンが染み込んでいたんだなあと再認識。

すすぎ洗いをした後に普通に洗濯機で洗い直し、普段通り乾燥させたところ、例のべたべたはなくなっていました。

ワセリンではなく別の保湿剤を使うようになってからも、洗濯機の前の手洗いは続けました。

一つ注意すべきなのは、なるべく水を使わないこと。

油汚れですので、お湯で洗った方が落ちやすいです。

水だと油分が凝固しちゃいますから気をつけましょう。

調べてみるとそのような面倒なことをせずとも作業着専用の洗濯洗剤もあるらしいのですが、ちょっとお高いのでケチな私は手を出しませんでした。少しの手間で済みますし。

最近は症状も落ち着いているので、重曹を洗濯に使っています。

なかなかいいですよ。

[落屑(らくせつ)で頭皮がぼろぼろになったときの対策]

アトピーが悪化すると、全身乾燥でぼろぼろになりました。

落屑もひどく、私が移動した場所はヘンゼルとグレーテルのお菓子のように皮膚片が落ちているのですぐ分かってしまうレベルです。

あの時期は毎日お掃除が大変でした……。

そこまで悪化していた頃は頭皮の状態も最悪でした。

特に額の生え際は抜け毛も激しいしフケのようにかさぶたが落ちるしとてもつらかったです。

落屑がひどいから頭にフケが浮いたように見え、それがいやで躍起になってシャンプーをし、さらに悪化する。

アトピーって、悪化するときは本当に転がり落ちるように酷くなりますよね。

ノンシリコンシャンプーを使っても、殺菌シャンプーを使っても、刺激が少ないはずの赤ちゃん用シャンプーを使っても、効果なし。ステロイド剤を塗っても効果は見えず、八方塞がりでした。

だって、フケのようなものが髪に浮いているとそれだけで不潔っぽく見られてしまうではないですか。

私はきちんと毎日シャンプーをしているのに。精神的にもかなり参りました。

なるべく頭皮に負担をかけない方法を調べていた私は、ある日小麦粉シャンプーというものにたどり着きました。

小麦粉と水の割合を1:9にして、お鍋で沸かして作ります。

とろみがついたら冷まして容器に移しましょう。

私は100円均一ショップで買ったドレッシング用の容器を使いました。

洗髪前に櫛で髪を優しく梳かし、髪と地肌をお湯で濡らします。

そのあと自作の小麦粉シャンプーを地肌によく馴染ませ、優しく優しくマッサージ。決して力を込めてはいけません。

最後にお湯でよく洗い流して、終了。

落屑が酷い時期はどんなシャンプーも肌に合わなかった私ですが、小麦粉シャンプーを使っている間は悪化することはありませんでした。

ただし小麦粉は重篤なアレルギーを引き起こす場合があるので気をつけなければいけません。

[かゆみ止め成分の入った市販のクリーム]

アトピー性皮膚炎・乾皮症と診断され初めの頃こそ病院へ通っていたものの、次第にその足も遠のいていきました。

何せ社会人、忙しいのです。

皮膚科で処方された薬のおかげで悪化は免れていた皮膚に勘違いをした私は、市販のクリームで保湿をしアトピーに対処しようとしてしまいました。

これがアトピー悪循環地獄の始まりとなるとも知らず……。

アトピーのかゆみは想像を絶するほどつらいものです。

まず私が手を出したのは、抗ヒスタミンなどのかゆみ止め成分が配合された市販のクリームです。

池田模範堂のムヒソフトGXや興和新薬のケラチナミンコーワ乳状液20など各社から様々な商品が出ていますが、私が気に入って使っていたのはロート製薬のメンソレータムADというクリームでした。

気に入ったポイントはまずは量が多く安いこと。

そして、どのドラッグストアでも販売されていること。

すーっとした塗り心地だったのもアトピーで熱を持つほどかゆみが生じていた私にはありがたかったです。

ただ、心地よいのは塗った直後だけ。すぐにまたあの熱いかゆみが出てきてしまいました。

しばらくの間メンソレータムADでしのいでいた私ですが、結局このクリームでは症状が改善されることはなく、むしろ病院通いをさぼっていたせいで悪化してしまい、乾燥と落屑で手に負えない状態になってしまいました。

市販のかゆみ止め成分入りクリームではその場のかゆみを抑えることはできても、アトピー肌の状態自体はよくならないのです。

症状が良くならないと思ったならば早めに病院へ行き、皮膚科の先生にきちんと診断してもらったうえで適切な薬を処方してもらったほうがいいですね。

先生によっては、食生活へのアドバイスや漢方薬の処方もしてくれます。

内側から体質を改善することは、外側に薬を塗る処置よりもアトピー改善に役立つことが多いかもしれません。

[アトピーのとき使った石鹸]

皮膚がアトピーで荒れているとき、特に落屑の症状まで出ているときは、お風呂で体を洗うのも一苦労です。

沁みてしまいますし、洗った後に更に肌が乾燥してしまいます。

アトピー患者さんはお湯で体を洗うだけで充分だ、という意見を見かけたこともありますが、ワセリンや保湿剤などを肌に塗っている以上、お湯だけで洗うのは心許ないものです。

石鹸など必要ないという意見も理解できるのですが、油や薬をきちんと落とさないとターンオーバーの妨げになるような気がしてしまいました。

香りなど不要です。

とにかく、肌に優しいものを。

その一心で、アトピー肌にも使いやすい石鹸を探してみました。

よくCMでも見かける弱酸性のもの、子供も使える低刺激のもの、お肌の手入れに気を遣う女性がよく使うという保湿成分入りのもの。

同じ「肌に優しい」石鹸でも、たくさんの種類があります。

アトピー肌の人は、もしかすると子供や赤ちゃんより肌が弱いかもしれません。

常に湿疹と傷だらけのようなものなのですから。

低刺激や弱酸性の石鹸も思いの外皮膚に沁みて痛い思いをしたことが幾度もあります。

アトピー性皮膚炎である以上、少しでも痛みがあったら使用をやめた方がいいでしょう。

石鹸で沁みて痛みを感じるのは、皮膚が悲鳴を上げていることと変わらないです。

それと、洗浄力のありすぎる石鹸は選ばないほうがいいと思います。

皮膚に残された大切な皮脂まで落ちてしまいます。

私が個人的に気に入ったのは、アレッポ石鹸と白雪の詩です。

どちらも刺激が少なく、肌に優しいと感じました。

アレッポ石鹸はナチュラリストの方には有名なものかもしれませんね。

オリーブオイルとローレルオイル(月桂樹)で作られていて、見た目も匂いもあまり良くはありません。

しかしその洗い心地はとてもなめらかで、まるでオイルの膜に包まれるように、湯上りの肌がしっとりとします。

かといって、決してべたつくわけではありません。

ボディーソープや普通の石鹸を使ったときのぬめりが残らないのです。

初めて使ったときは感動しました。

白雪の詩は、一応台所用石鹸として売られています。

が、汚れを落とす以外の不要な化学成分は一切入っていないので、顔や体を洗うのに使っている方は多いそうです。

先述したアレッポの石鹸よりも洗浄力が強い気がしたので、やや症状が改善されたころに使っていました。

安いし大きなサイズなのでとても長持ちしました。

スポンサーリンク